中小企業で経理事務をしているNamiと申します。
昨年のことですが、1週間ほど入院しました。
手術もしたのですが、かかった費用は57,600円。
私は意外に安いなあと思ったんです。
しかしそれは、高額医療費制度を利用することができたからです。
日頃、社会保険って高いなぁと思っていましたが、こんな時は助かります。
今日はこの高額医療費制度についてお話ししたいと思います。
- 高額医療費制度とは
- 高額医療費制度対象外のもの
- 高額医療費制度計算方法
- 高額医療費制度の手続き
- 窓口で支払いを減額できる限度額適用認定証
- 限度額適用認定証の申請方法
- 限度額適用認定証の有効期限
- 高額医療費制度を利用して思ったこと
高額医療費制度とは
入院や手術をした場合、費用が心配になりませんか?
私は1週間ほど入院したので、費用がどれくらいになるのかとても心配でした。
そんな時に役に立つのが高額医療費制度です。
自己負担額が高額にならないように上限を設けて、それを超えた場合に
超過した分が戻ってくるという制度なんです。
お陰で高額な医療費を払わずに済んで助かりました。
でもここで注意しなくてはいけないことは、全費用が対象ではないということです。
高額医療費制度対象外のもの
公的医療保険の対象外の治療は当てはまりません。
例えば、治療方法に実績がなく
厚生労働省に認可されていない治療や
病気や怪我の治療以外の歯列矯正、レーシックなどです。
食事代や個室に入った時の差額ベッド代も対象外になります。
高額医療費制度計算方法
高額医療費制度を利用したら
いったい自分の負担額はどれくらいになるんでしょう⁈
気になりますよね。
これは年齢と収入によって変わってきます。
70歳未満の場合の計算式
年収約1,160万円~
自己負担額252,600円+(医療費-842,000) ×1%
年収約770万~1,160万円
自己負担額 167,400円+(医療費-558,000円)×1%
年収約370万~770万円
自己負担額 80,100円+(医療費-267,000円)×1%
年収約~370万円
自己負担額 57,600円
住民税非課税者
自己負担額 35,400円
厚生労働省「高額医療費制度を利用される皆様へ(平成30年8月診療分から)」より
https://www.mhlw.go.jp/content/000333279.pdf
自己負担額計算例
例えば60歳で年収400万円の方が1か月に
100万円の保険治療を受けたとします。
上の式に当てはめると
80,100円+(100万円-267,000円)×1%=87,430円
自己負担額は87,430円です。
また、1か月の医療費がそれぞれの医療機関で21,000円以上であれば
その費用を合算することができます。(69歳未満の場合)
例えばA病院で5万円、B病院で3万円であれば合算できますが
A病院で5万円、B病院で1万円の場合、B病院で支払った1万円は合算できません。
高額医療費制度の手続き
国民健康保険の場合
高額医療費制度対象になった場合、自宅宛てに自治体から申請書が送られてきます。
しかし、3,4か月後であったり、自治体によっては自動的に送られてこない場合も
あるため、問い合わせをした方が確実ですね。
社会保険の場合
会社から申請をする場合と自分で申請する二通りがあります。
会社によって違うため、まずは会社の社会保険担当部署に問い合わせてみましょう。
自分で申請する場合は健康保険証に記載されている協会健保や健康保険組合に
申請書を提出します。公式サイトから申請用紙をダウンロードできる場合が
ほとんどです。
窓口で支払いを減額できる限度額適用認定証
上記の場合、いずれにしても医療費を支払ってから払い戻されるまで
3か月以上かかります。
それまでは立て替えておかなければなりません。
高額な医療費の場合はそれも大変です。
そこで、入院や手術などで高額な支払いが予想される場合
前もって入手しておきたいものがあります。
それが限度額適用認定証です。
限度額適用認定証と健康保険証を併せて窓口で提示すると
自己負担限度額を超えた分は支払わなくても済みます。
超過分を立て替えなくていいので助かりますね。
限度額適用認定証の申請方法
国民健康保険の場合
自治体の窓口で申請します。公式サイトから申請書をダウンロードして
郵送で申請できる場合もあります。
社会保険の場合
加入している協会や組合の窓口で申請します。公式サイトから申請書をダウンロードし
て、郵送で申請できる場合もあります。
限度額適用認定証の有効期限
最長で申請を受け付けた月の1日から1年間が期限です。
そのため、申請の時は入院期間を書くのではなく、通院することも考慮しておくことが
大切です。また再申請しなくて済むように気をつけましょう。
高額医療費制度を利用して思ったこと
最初に書いたように、今回支払った医療費は、高額医療費制度を利用したおかげで
負担が少なくて済みました。
私は医療保険にも入っているので、そちらからも保険金が支払われました。
個室に入ったので差額ベッド代と食事代がかかりましたが
保険金で手術代も出たので、それで賄うことができました。
もし、個室に入っていなければプラスになっていたでしょう。
医療保険は掛け捨てで、毎月の掛け金は2千円ほどです。
毎月の掛け金は少額でも、20年掛けているとして約48万円です。
それを思うと、医療保険は入らなくていいのかなとも思います。
特に若い人は医療費がかかることもそんなにないでしょうし
掛け金の分を貯金や投資に回す方がいいようにも思います。
私や夫は、これから年齢とともにお世話になる事があるかもしれませんので
このまま掛け続けますが、子供たちの分は解約してもいいかもしれないと思いました。
最後までお読みくださり、有難うございました!